昭和の和室に置かれた木製の三面鏡と赤い丸椅子、乙女のコンパクトがのる懐かしい風景

昭和の乙女は、母の鏡台の前で夢を見ていた。

そっと開けたコンパクトの向こうに、粉雪のきらめきが舞う。

胸に宿った乙女心は、時を経ても色あせない。

そう 私は私のままで歩いてゆく。